さて今回は、肥満の原因は何なのか?なぜ太るのか?について説明をしていきたいと思います。
今回はインスリンが体にどう作用を及ぼすのかという点を詳しく書いていきたいと思います。
難しく感じるかもしれませんが、出来だけ皆さんに分かりやすく説明します。
減量上、「太っていた時期が重要」
太るって食べ過ぎや不摂生が原因じゃないの?って思いますよね。ですが、皆さんが太っていた時期がキーポイントなんです。ここからは少々小難し話が続きますが、皆さんにできるだけ分かり易く肥満の真実を明かしていきたいと思います。
実は、体重というの年々緩やかに増えていきます。1年に0.5~1㎏ほど、それが30年になれば30㎏も増えていくことになります。
長い間太っていた人たちは、体重を減らすことがいかに難しいかということが分かりますよね。それとは逆に、最近体重が増えたばかりの人ははるかに楽に体重を落とすこともできます。
これまで皆さんは、「炭水化物を減らしさえすれば、体重は減る」と思っていませんでしたか。それは正しくはないんです。
インスリンが出すぎは「メタボ」
肥満を改善するのに大きく関わってくるものは「時間」です。それは、長い時間さらされることによって現れるインスリン抵抗性です。これは長い間蓄積されたインスリン抵抗性が肥満の原因であるということです。
例えば17歳の時に、肥満だった人は早い段階で気を付けなければその先何十年も太ったままになってしまうということです。ちなみにこの「インスリン抵抗性」ですが、現代医学の宿敵、糖尿病、アルツハイマー、心臓疾患、がん、高血圧、高コレステロールなどの
背後に必ず存在すものです。ですから、肥満の根本原因を解決することは、生活習慣病の予防にもなるということです。別名「メタボリック」症候群は存在します。
「薬物中毒」と同じ現象
薬物中毒というと、ドラッグやアルコールを想像しますよね。実はこれに似たような現象が普段の生活で起きています。人間の体にはもともと「ホメオスタシス」が働きます。
ホメオスタシスとは、
では、「インスリン抵抗性」場合はどうなっているのでしょうか。以前の記事にも書きましたが、糖質はグリコーゲンに変わります。そのグリコーゲンをエネルギーに変える為にインスリンは出します。
ホルモン鍵のようなものだと思ってください。インスリン受容体が鍵穴です。鍵が鍵穴に合わなくなるという現象が「インスリン抵抗性」があるということです。つまり、インスリン受容体にうまく鍵が合わないために、細胞の扉は半分しか開きません。
結果、細胞内に入ってくるグルコースの量が減ってしまいます。細胞は入ってくる細胞が少なすぎることに気づきます。ですが、グルコースはどんどんやってきて扉の前に、溜まっていきます。増えたグルコースを中に入れるために、鍵をたくさん作ります。
鍵というインスリンを増やしてやっと通常の量のグルコースが入ってきます。まとめると、今までは、10個の鍵で10個のグルコースを中に入れていたのに、20個の鍵で、やっと10個のグルコースが中に入れるようになります。
「インスリン抵抗性」の状態になると、体は今までと同じ量のグルコースを体内に取り込もうとするのにより多くのインスリンを分泌させます。結果的に常にインスリン値が高い状態になるのです。
まとめ
これまでの説明でインスリンの量はとても大切で、長い間をかけて抵抗性が現れるということを書きました。では、インスリンに問題があるのかというと、間違いです。
インスリン自体が悪いのではなくひとつのグルコースを入れるのに2つの鍵穴が必要になることが問題なのです。インスリンを受容する鍵穴が問題なんです。今までは1つの鍵穴だったのが、2つの鍵穴になったことです。
要は、うまく体が反応していないということです。では、なぜうまく取り込めないという現象が起きるのか。これが肥満の根本的な原因でないだろうか。次回は、この「抵抗性」ができるメカニズムをできるだけ分かりやすく解説していきたいと思います。
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