前回は「インスリン」について、体重の設定値と絡めて解説しました。今回は、その続きということで、お腹が減る仕組みと血糖値の真実について、解説していきたいと思います。
お腹が空くのは「脂肪が燃焼する前兆」
お腹が空く仕組みについて説明をする前に、例えを上げます。「グリコーゲン」は財布のようなものです。財布の中はいつでも使うことができます。中に入れられる金額は決まっています。
脂肪は「銀行口座に貯金してあるお金」のようなものです。すぐには、使えますんがいくらでも貯めておくことができます。要は、グリコーゲンは財布のように必要な時、すぐに体にお金(栄養)を出すことができます。
しかし、貯蔵脂肪は定期預金のようにすぐに引き出して使うことができません。この例えは、脂肪を減らす難しさを表しています。誰も財布の中身を空にはしたくないですよね。
なので、みんなは空になる前に補充しようとします。人間でいうと、食べ物を食べてグリコーゲンをいっぱいにするということです。溢れた分が脂肪として蓄積されるのです。
食事を摂る感覚が大事
食事を摂るときは「インスリン」分泌されます。インスリンが出すぎると、脂肪の蓄積が増えます。ここで大事なのは、食事を摂る時間のバランスが崩れてしまうとインスリンが増えて、体脂肪が蓄積し、太ってしまいます。
体重が落ち始める「条件」
結論から言います。インスリン値が低くなると、体重は下がります。
ある病気の例を挙げます。
一型糖尿病
この病気は、自己免疫でインスリンを作り出す細胞が破壊していき、急激にインスリンが減少します。血糖値は上げりますが、病気の特徴としては、体重が減ります。古代からその記録は残っており、古代ギリシャの医師であるカッパドギアのアレタイオスが古い文献にこう記しています。「糖尿病は…肉や手足が溶けて尿として出ていってしまう病気だ」どれほどカロリーが増えても体重は増えません。
このようにインスリンが減ると体重が減ります。
インスリンには「満腹信号」を打ち消す作用がある。
インスリンの効果って何?その答えは、実は、厳密にはまだ解明されていません。しかし、いくつかの説があります。
- インスリン値が高くなると満腹信号を出す、レプチンの働きが阻害されてしまいます。
レプチンとは、食べる量を制限して、体重をもとの体重に戻す働きがあります。これがインスリンと対局な関係にあるんです。インスリンが増えれば、レプチンが増え、太ることとなるのです。
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